2021/06/18
アウディA4ご入庫
アウディA4ご入庫です



初めて当社をご利用頂くおクルマです
今回は車検を承る事が出来ました
先ずは、度々点灯するヘッドライトの警告灯をチェックします
診断機が示している内容
左ヘッドライトユニットに搭載されている操舵と連動し、照射方向を変える「アダプティブヘッドランプ」の機構自体に問題がある様子
新品部品はライトユニット片側で135,000円の高額部品
診断結果から、単純に新品部品との交換は非常に簡単です。
しかし、わざわざご利用されていた正規ディーラー様ではなく、当社をお選び頂いたオーナー客さまのご負担を少しでも減らしたいと、当社では考えています
オーナーさまには、おクルマの状況と少々お日にちを頂戴する旨をご相談
ご了承を頂き、故障原因を様々な方法で追究します。
データのリセットから始まり、左右のヘッドライトの入替、ヘッドライトパワーモジュールの入替等々…担当整備士が様々な情報を集め、故障部位の特定作業を一つずつ、診断機を確認しながら行います
結果、先ずはヘッドライトパワーモジュールとスイベル用モーターが故障原因である事をが判明
ヘッドライトパワーモジュールの異常がモーターの作動不良を引き起こしている事も考慮し、先ずはパワーモジュールを交換する事に

新品部品もやはり高額なので、中古部品を探します
ライトユニットに組み込まれていないのが恨めしい
で、パワーモジュールを右の中古部品と交換
スイベルモーターの動きはかなり良くなったのですが、エンジン始動後のデモ動作がまだ完璧ではなく、ライトONのまま暫くするとやはり警告灯が点灯します
そこで、正常動作のスイベルモーターが組み込まれている中古ヘッドライトユニットを探します
少し日にちを要しましたが、かなり程度の良い品が見つかりました

取付後にヘッドライトのリセットを診断機で行い正常作動を確認する事が出来ました
次に、診断機にも表示されていた正常作動しない左側前後ドアロックをチェック
車検通過には特に問題が無いのですが、万が一の事故の際にドアが開かない事があれば大変危険です
こちらも、それぞれ作動不良原因であるドアロックユニットの交換を行いました。
続いて、タペットカバーからのオイル漏れ修理
破損している右外ドライブシャフトブーツの交換を行います
先ずは、Motul社さまのエンジンクリーンでオイル経路に堆積した汚れを除去
エンジンオイルは下抜きで行うのが、当社のこだわり
左右バンクがあるV6なので作業が2倍
オイル漏れの原因となったヘッドガスケットパッキンを左右バンク共に交換
交換後はNUTEC社さまのエンジンオイルを充填
オイルフィルターも交換
ドライブシャフトは錆まみれで、なかなか抜けない
これまた、なかなか大変な作業となりました
ブレーキオイルの交換
前後ブレーキパッドにこびり付いた、劣化したグリスやブレーキダストを綺麗に除去
その後に、ブレーキシステムのスムーズな作動に欠かせないブレーキ専用グリスを丁寧に塗布
経年劣化している前後タイヤを交換

最後に診断機によるフォルトコードの確認
オールグリーン表示で作業完了です
かなり長期間お預かりする事になり、オーナーさまには申し訳なく思っておりました。
ところが、おクルマお引き渡しの翌日に再度ご来店、思わぬ御礼のお言葉とお茶菓子を頂きました。