2022/04/27
BMW116iご入庫
BMW116iご入庫です。

左ヘッドライト非点灯修理でご来店頂きました。
当社ご利用は初めてのおクルマです。
先月にライト内側の結露がかなりの量であったそうですが、その際にはライトは点灯状態であったとの事。
ところが、今月に入ってから非点灯の警告表示と共にやはり点灯状態に。
ネット情報で、乾燥剤を使用する方法で湿気の除去を試みられたものの、点灯状態にはならず、お勤め先の近所であった当社にご入庫頂いたとの事です。
既にオーナーさまがネットで色々とお調べになっておられ、結露による不具合はBMWの他車種にも多く見られるそう。
所謂、「BMWあるある」ですかね。
しかも、何故か左ヘッドライトが圧倒的に多いとのお話。
早速状態確認。
黄色のマスキングテープはオーナーさまによるものです。
これで、雨天時の結露はかなり少なくなったとのお話。
という事は、ライトハウジング周辺のシーリングに経年で隙間が生じていると考えられます。
HIDバルブやヘッドライトの左右入替を行う事で非点灯の原因がHIDバラストユニットである事が判明しました。
ヘッドライト制御ユニット
雨水の侵入跡が見られますが基盤面には浸水が無く大丈夫な様子
パッキンの劣化が考えられるので防水加工を施工
左側ヘッドライトを取り外して、曇り止め用の対策部品、純正リペアキットを取
付。
この穴をドリルで貫通
スポンジ状のモノを詰めて
キャップをします
こんな形状のものも
何カ所か同様に施工します。
こんな百均グッズの様な部品ですが、効果あるらしいです。
バラストを交換
左側が新品
雨水の侵入が考えられるヘッドライトハウジングの接合部分全周にシーリングを施工。
パッキンの劣化が考えらるバルブ交換用の穴にあるキャップ2か所も交換
取付後に点灯テスト、光軸調整を行います。
加えて、ナンバープレートの基台を交換
ナンバープレートを固定するネジがクルクル空転するとの事

ネジ固定部品の周囲が劣化して割れているようですね
新品部品
取付完了
その後、シャワーで水を流しながら、ヘッドライト内部に水の侵入が無いかをテスト
結果は、明らかな雨水の侵入は無いものの、若干の曇りが生じるとの事
翌日は朝から雨で気温が低い日となりました。
曇りのテストには絶好のコンディション、屋外でエンジンを始動させて放置します。
1時間ほどすると…、う~ん、曇りが生じてきました。
右側は僅かに見られる程度
工場内でエンジン停止後1時間ほど経過…徐々に曇りは薄らいでいきます。
屋外で撮影分
工場内に移動後の撮影分
最終的には、曇りは無くなり、結露が生じるような事もありませんでした。
出来れば、スカッとした青空のように、曇りが全く無い状態にしたかったのですが、BMW車は構造上難しいようですね。
オーナーさまに、おクルマの状態の画像と動画を送信。
ご確認後にご承諾を頂き、作業完了です。